秒速5センチメートル‥
それは桜の花びらが舞う速度。
桜の花びらのように淡く儚い物語がここにあります。
大人になった今だからこそ、この作品がいつしか失っていた【大切なモノ】を思い出させてくれます。
- 最近、涙していない方
- 切ない物語が好きな方
- 綺麗な作品を見たい方
- 初恋を味わいたい方
- 胸キュンしたい方
この作品を見終わったとき、きっと“心”に何かが芽生えます。
※ネタバレあり
秒速5センチメートル
作品の概要
- 公開日 2007年 03月03日
- 監督 新海 誠
- 上映時間 60分
『桜花抄』『コスモナウト』『秒速5センチメートル』
上記の3部作からなる物語で、主人公が小学生から大人になるまでを描いた物語。
普段の何気ない日常から彩られた淡く儚いラブストーリーです。
美しい映像と様々な人物の心の動きが鮮明描かれているところが見どころです。
桜花抄
主人公・遠野貴樹とその同級生の篠原明里は小学校の卒業と同時に離れ離れに…。
2人にお互いに対し、それぞれ特別な思いが生まれていた。
離れ離れになった2人はお互いに文通を通し、その特別な思いを育てていた。
中学1年の冬、遠野貴樹は東京から栃木にいる篠原明里に会いに行く決心をする。
2人は文通を通して、待ち合わせの約束をし、その日を迎える。
しかし、そんな2人を邪魔するかのように大雪が関東を包み込む。
動かない電車‥無情にも過ぎていく待ち合わせ時間‥携帯電話が普及していないこの時代に『不安』だけが大雪のように降り積もる。
初恋を思い出させてくれる物語。
連絡を気軽に取れない時代だからこそ、生まれる『不安』が胸を締め付けます。『好き』という気持ちが動かす行動力が若かりしき頃を思い出させてくれます。
コスモナウト
中学2年生になった遠野貴樹は、親の仕事の都合で種子島へと引越すことに。
転校先の同級生の澄田花苗は、転校生の遠野貴樹に次第に恋心を抱くようになる。
2人は中学卒業後も同じ高校へと進み、遠野貴樹の優しさに澄田花苗はどんどん惹かれてゆく。
しかし、澄田花苗は遠野貴樹を好きになっていくほど、彼が見ている人物は自分ではないことを悟ってしまう。
高校卒業と同時に東京へと行ってしまう彼に、思いを伝えたい澄田花苗は思いを伝えられずに自分の気持ちと葛藤してしまう。
胸が苦しくなる物語。
思いを伝えたい人が見ている相手が自分ではないことの切なさが胸を締め付けます。青春時代の今は良き“恋”がここにあります。
秒速5センチメートル
社会人になった遠野貴樹。
東京で社会人を経験し、恋愛もする中で、彼の心の中には“大切なモノ”がずっと引っかかっていた。
桜の花を見るたびに思い出すあの頃の記憶‥
また、篠原明里も結婚を控える中…昔の淡く儚い恋を思い出す。
すれ違う2人は…離れていても想い合い…会えないまま大人になってもお互いを忘れることはなかった。
雑踏の中で思い出す恋。
どこかにいる思いを寄せるあの人の姿を、雑踏の中で探し続ける姿が、大人になって忘れていた“何か”を思い出させてくれた気がした。
まとめ
普段の何気ない毎日に『ちょっとだけ』心に刺激をくれます。
大人になった今だからこそ、是非とも見たい作品です。
桜のように淡く・儚く・切ない物語。
きっと忘れていた何かを思い出させてくれること間違いなしです。

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