最近、いつもあったはずのモノが時代の変化とともに消えていっています。
それが何か皆さんはお気づきでしょうか?
そう…
その一つが【駅の時計】です。

駅の時計といえば…
電車の時間の確認に使用すること以外にも…
駅構内の待ち合わせ場所の目印にも使われています。
たくさんの思い出の時を刻んでくれた駅の時計たちは…
なぜ時代と共にその時を止めるのでしょうか?

JR駅構内に設置されている時計って、実はスゴイ性能があることをご存じですか?
- 標準電波などを利用して自動で時刻を整正
- 電波が悪い場所でも同一時刻になるように通信ケーブルを配線
このように駅の時計は…
“時間”の大切さを一番重要視しています。
時が歩みを止めるとき

さて、ではなぜそのスゴイ時計たちが時の歩みを止めるのでしょうか?
理由①スマホの普及
昨今、昔と違いスマホの普及によりどこでも時間を確認できます。
そのため駅の時計の必要性がなくなってしまったことがあげられます。
理由②メンテナンス費用の削減
上記でもご説明しましたように、駅の時計はすごい性能を持っているが故にメンテナンス費用が多額にかかります。
現在JR東日本に設置されいる時計のメンテナンス費用だけでも…
なんと年間約4億円もかかる見通しです。
JR東日本の約500駅に設置された時計→対象駅からの撤去で年間約3億円の削減効果の見込み
撤去の基準はあるの?
JR東日本のすべての駅の時計を撤去するわけではなく、対象駅のみの撤去となっています。
その基準となるのがこちら↓
- 乗客数1日1万人未満の駅
- 時計の老朽度具合い
- 更新時期
上記、3点を総合的に判断して撤去を進めるとのことです。
※現在は神奈川県・山梨県を対象に約60台の時計が時の歩みを止めています。2022.2月時
時が止まることについて

やはり駅の時計の撤去について様々な声が上がっている模様です。
また、市内6つの駅の全てで時計を撤去された山梨県の大月市は…
自治体で大月駅に時計の再設置を要望しているそうです。
ただ、これに関してはやはりJR東日本側も費用含め、再設置は難しく今後も削減・見直しを行っていくみたいです。
まとめ

駅の時計の撤去に関して、JR東日本にも地域住民にも様々な思いがあると思います。
いつも思い出の時を刻んでくれていたモノが無くなるのは、すごく悲しく寂しい気持ちですが…
ただ、やはりコレも時代の変化の一つで我々が受け入れなければならないことですかね。
時代の変化と共に時の刻みを止めるモノもあれば、これから新しく時を刻み始めるモノもあります。
時代の変りから新しく生まれるモノもきっとあるはず。

